僕のヒーローアカデミア World Heroes‘ Mission を観てきました

 表題通り、ヒロアカ劇場版 第3弾を観てきました。

 

コロナの関係で、初日は特典とパンフ購入に留め、映画そのものは人の動きが落ち着いてから観ると決めていました。そしてやっと、人との距離を気にせず、ゆとりある空間で観れるかも、と判断してもいいくらいの予約数になったので、早速観てきました。

 

ほんと我慢って身体に良くないんだなって改めて思いました。自分では気付いていなかったけども、初日から観る日まで、どこかずっと具合悪くて、やる気もなかったことに気付きました。観終わってから、ぐっすり寝れて、驚きました。我慢って身体に良くない(笑)しかしある程度自粛しなければ、何が起こるか分からないこのご時世。まあまあ、致し方ない。

 

というわけで、早速感想の方をまとめていきたいと思います。もちろんネタバレがっつり含みますので、まだ観ていない方はここで引き返してください。

 

 

 

今回のOPが非常にかっこよかった。クールな感じでまとめられていて、普段のカラフル&ポップなのもヒロアカらしくて好きなのだけれど、今回のはヒロアカの暗い部分も明らかになっている今の雰囲気にとても合っていました。それだけ彼らも成長したというか、ヒーローの卵として過ごしてきたんだよなあ、と感慨深いものがありました。

 

そして早速海外でのミッション。あのコスチュームいいねえ…他のプロヒーローが普段通りなのに対して、3人だけ新衣装…

 

隠密行動用にステルススーツを作った(作らせた)にしても、色々手厚い…どうせそのバックにいる日本ナンバーワンヒーローがミッションにかこつけて、「何が起こるか分からん、できるだけ目立たないようにしろ」と息子+2人のインターン生の分だけ作らせたんでしょ…分かる…その様子を想像するだけで、非常に微笑ましいものがありました。

 

全体的にテンポが速く、気付いたら終わっておりました。こんな時間のない中、きっちり仕事こなすプロヒーローとインターン生優秀過ぎて、拍手が止まらなかった。

 

デクはOFAの歴代保有者の個性の内、いくつかの個性が発現している状態なので、これまでの劇場版の中でも、最も画に動きがあって、楽しかったです。特に黒鞭で街中を駆け巡る様子は某蜘蛛マークを胸に抱く赤いヒーローを思い浮かべました。

 

個人的にはデクがロディを追いかけるシーンで、民家の窓にオールマイトのフィギュアを飾ってあるのにグッときました。オールマイトの偉業は世界中に知れ渡っているんだと、泣きそうになりました。いや、泣いた。こういう細かい演出に弱いんだよ~…

 

今作はオールマイトが引退し、絶対的な支柱がいない中、それぞれのヒーローがベストを尽くし、動いていくということに焦点が当たっていましたが、本当にデクは成長したなあ…と思いました。追い詰められたときこそ、オールマイトの教えを思い出し、まさに「笑って人を救けるヒーロー」を体現すべく、抗うその姿には、心揺さぶられました。かっこいいよ、デク!!

 

ショートと爆豪は前回に比べて出番は少なめでしたが、ショートはデクからの分かりにくいメールだけで、「ヒューマライズの荷物を取り違えた、故に国境に向かっている」と解読したり、ピンチにはこれでもか!というくらい適したタイミングで駆けつけてくれたり、相変わらずのハイスペックボーイでした。それでいてラストバトル時、水中にあれだけ閉じ込められても辛うじて意識がある…肺活量もすごい。最初の強盗犯を追いかけるとき、町中氷結してしまったので、その後の処理大変じゃねえかなって地味に心配しています。

 

爆豪は本当にブレないというか、最初の時に比べて他の人に対する態度は柔らかくなった(口は悪いけど)けど、その時々で自分がすべく最善の行為を選び取る決定力は秀逸だと思う。それも全て「倒して救けるヒーロー」のため。観ている途中「今だ!ハウザーインパクトだ!」と彼の必殺技を心待ちにしている自分がいました(笑)

 

今回の主人公と言っても過言ではないロディ・ソウルくん。個性を発動しているデクからも余裕で逃げ、何ならパルクールも華麗に決めてしまう驚異の身体能力。本心を簡単には明かさない飄々とした表情。※ただしある意味ではだだ漏れである世間に失望したような冷めた目つきをしているが、家族を想う気持ちは誰よりも強いロディ・ソウルくん…ついでに言うならイケボ。…落ちない人、いる…???

 

予備知識なしで観たので、余計に「え、あ、こう来るの、やばい、胸がドキドキする…これが恋…いや、母性だな。この3兄弟まとめて養わせて。この3人が幸せに暮らせるのなら何でもしたい、寄付でもすればいい???あしながおじさんにならせて」と混乱しながら観ました。ソウル家に幸あれ。

 

ロディの個性を知ったうえで、もう一度観るといろんなところで萌えまくって、愛しさ爆発しました。最初の登場シーンで、ピノがララちゃん、ロロくんに行ってきますのキスをするんですけど、それってそういうことですよね??デクと出会い、初めての夜を一緒に過ごすとき(語弊ある言い方)、デクに対しロディは不信感から背を向けて寝るが、ピノはチラッとデクを見ている。それってそういうことですよね~~???弟と妹のところに帰るためにケースを敵側に渡そうとするロディに対して、ピノはロディを引き留めたり、デクに助けを求める。それって…もう…

 

極めつけはお互いが自己紹介するときに、ロディは自分の名前よりも先にピノの名前を教えるんですよ…ある意味自分の最も深いところを体現している存在の名前を先に教える…ふう…2回目の鑑賞の方が色々とヤバくて、泣きそうでした。

 

ピノを見ていて思うのは、ロディは世間に対して不信感を持っているが、心の中にシニカルな部分はあるけども、ユーモアに富んでいて、それでいてやはり人への愛に満ちている人なんだなって思いました。ロディがどれだけ取り繕っても、ピノを見れば一目瞭然なんて本当に素敵で、愛しさしかない。自分の個性を打ち明けるときの照れるピノがかわいくて、かわいくて、ああああああ~~~~~(語彙力)

 

そんなロディと対照的なのが、今回のラスボス、フレクト・ターン。ロディとフレクトってある意味「自分の心が剥き出し」なんですよね。自分の気持ちがピノとして可視化されるのと同様に、フレクトはその名前通り全てを反射してしまう。対照的ではあるが、似ている2人だなって思いました。この2人をそれぞれ味方サイド、敵サイドに配置するシナリオ。いろんな意味で容赦ねえ(笑)

 

画としての話になりますが、全てを反射する個性のお陰で、デクのOFAの威力の凄まじさを別角度からも確認することができたのも、個人的には好きです。

 

フレクトはその個性から人との触れ合いがうまくいかず、更には自分の心や世間からも離れてしまった。それ故に個性所有者が有利な秩序ある世界を滅ぼそうとした。それに対し、ロディは世間から見放されても、その心の奥底では救いを求めていた。最終的にはその声に耳を傾け、自分の心に忠実に動いた。何とも対照的な2人で、その辺りを意識しながら観るのも面白かったです。

 

最後の方、フレクトは個性の限界点を越え、個性が発動していない状態になったが、どうなんだろう。フレクトもある意味プルスウルトラしたその先に、【限界を迎え、個性が一時的に発動できない状態】になっていたら、誰かに触れることができるかもしれない、なんて思いました。あれ、フレクトもめちゃくちゃ気に入ってない、わたし?

 

※余談

地味にヒロアカの世界について疑問に思うことは、個性を有して生まれるのは当たり前のこととして、フレクトやその他、その個性を有しているため社会的な生活を営むのに支障ある人たちに対してどういう支援を行っているのか、ということ。例えば幼少期からこの個性をコントロールできるようトレーニングする機関や、あるいは治療的な意味で個性を弱める医学などはどうなっているのかなって前から思っている。作中において個性は幼少期発現、なんとなくコントロールできるようになるというゆとりさはあるが、それに当てはまらない人たちへの支援って…??野放しにした結果、ヴィランとなり、中には捕まってしまう人がいるとしたら、もう少し予防的な介入も必要なんじゃないのかなって思ったり、思わなかったり。全てが最終的に現場にいるヒーローに責任が行くのだとしたら、それはそれで世知辛いものがある。

 

こういうことについて考えるのも、それだけヒロアカがある種のリアリティを持った世界だからだよな~としみじみ。

 

話が逸れましたが、今回の作品はオリジナルキャラであるロディやフレクトを含め、全体的に【個性】にまつわる暗い部分にクローズアップされた作品だと思います。それでもデク達はどんな人々も救けられるヒーローを目指して、更に強くなっていく。それが恐らく次代の新たな希望へとつながっていくはずだから。

 

願わくば、善悪の価値観を超越し、全てを包み込んでしまうような、そんな大きな存在になって欲しいです。価値観の競り合いによって、何かと息苦しいこの頃だからこそ、余計にそう思う自分がいます。デクたちが放つ光が、暗澹たる黒雲を引き裂き、そこから大いなる光が零れてくるような、そんな光景を待ちわびている自分がいます。

 

きっと、オールマイトもその未来を信じて待っているはず。

 

今回オールマイトは完全に待つ側にシフトしたけれども、例えば敵の罠だと分かっていながらも現場を駆けまわるヒーローを信じたり、デクたちが爆弾を止めてくれると信じ、待っていてくれた。オールマイト自身がそうやって誰かの期待や信頼を背負って、その上で結果を出してきた人である以上、「信頼を寄せる」ことの重さを誰よりも知っている。そんな彼が信じてくれている。それはデクたちにとっても、大きな励みになるよね…力強い。オールマイトという存在は。本当に。

 

まだまだ陰鬱な時期が続きますが、このタイミングで劇場版を観れたことを心から嬉しく思います。そして大変な時期、公開に向けて作品を作ったり、公開できるよう調整してくださった方々に感謝いたします。本当にありがとうございます。

 

今、この時代を生きる人々、皆様が安心し、安全に暮らせますように。

God Bless Us.

LARALUFUME様のオリジナルフレグランスワークショップに参加した話

12月某日、都内某所。

待ち合わせ場所は●1/2出口。

 

●出口ではなく、●1/2出口である。店までの最寄り地図を見るとちゃんとあるのだ。●1/2出口。気分は魔法学校に向かう少年の気分。残念ながら魔法の杖は持っていないが、●1/2出口という奇妙なものをくぐれると思うだけで、ワクワクする。

 

結論から言うと、そんな出口はなかった。地図を見る限りあるものが目の前にはなかった。●出口しかなかった。どこなんだ、1/2出口は。壁に飛び込めば良かったのだろうか。

 

そんなことを話しながら、本日の目的の店に向かった。入り口にあるスマホ除菌の機械に興味を引かれつつも、まずは本日の目的を果たさんと、一目散に向かった。(単に予約時間が迫っていただけ)

 

今日はルームフレグランスを作りに来たのである。精油を調合して、オリジナルフレグランスを作ってくださるというものだ。こちらは肌や布に直接塗布することはできず、空間にスプレーするものだそう。フレグランスと言ってもいろんな使い方があるのねえ、と勉強になるばかりである。

 

また作りたい香りのイメージに関して、具体例や写真等は見せず、自分の言葉のみで説明すること。例に倣ってSNS等では、具体例を示さず「におわせ」程度に留めるよう説明もありました。了解しました!!と威勢のいい返事をし、いざヒアリング開始。

 

どうでもいいことだけど、この店舗内にあった香油を展示する棚がものすごくシルバニアっぽくてかわいい。引き出しもたくさんあって、作業向きだねなんて友人と話しました。

 

ヒアリングでは、愛しのあの人を脳裏に思い浮かべながら、「外見からは割とフラットな印象だが、内面には厳しい部分を秘めている。普段神経を張りつめて過ごしていると思う。なので、そういう名残はありつつも、どこかリラックスできる香りにしたい」という、ものすごいボヤっとした内容を伝えました。だって、わたしの推し生活感皆無過ぎて、具体的な香りのイメージが浮かばない。最悪体臭レベルだよ。

 

こんな要領の得ない内容でも、丁寧に聞き取ってくださいました…「一本筋の通った感じを残しつつも、最後は優しい感じにまとめましょうか」。神かな?またイメージに合わせて大体の香りの分類(ウッド系、フローラル系等)を提示してくれます。この時に自分の得意な香りも確認してくれました。(私の場合、バニラなど甘い香りと、ツンと来るフローラル系以外なら大丈夫と言った感じです。)

 

そしてベースとなる香り、自分が表現したいイメージに合う香りを次々と提示してくれました。脳裏にイメージしている人を思い浮かべながらひらすら嗅ぎます。時々「ああ、これっ!これだ!」という引っかかる香りがあったらどんどん伝え、その香りに足りない部分はどんな感じかも伝えていきました。足りないピースを埋めるように、欲している香りをどんどん持って来てくれました…すごい…

 

最終的に香りの方向性は決まったのですが、どうしても「一本筋」の部分が強くなってしまい、「リラックスしている感じ、丸い感じ」が表現できず、モヤモヤしていたところ担当の方が「それでは、配合率を変えてみますね~」と言い、奥に。配合率?と首を傾げている間に強く表現したい香り、最後に持って来たい香りに合わせて配合してくれたものを持って来てくれました。

 

嗅いだ瞬間、笑ったよね。なんだこれすげえ。どうしたんだ。さっきとまったくイメージが違う。すげえ。この担当の方何者なんだい?もうやだ。最初から最後まで抜ける香りを残しつつ、最後の方は丸みのある感じにまとまってて怖い。これを表現したかったんだ…………(担当の方の話によると、ベース選びの際に省いた香りを入れたそう。混ぜることで香りの印象も変わるようなので、迷うなら最初の選択肢は多い方がいいかもしれません!)

 

担当の方への畏敬の念を覚えつつ…チャームとラッピング用紙を選びました。チャームに関しては今回イメージした方+別の人を連想するチャームをもらいました。別の人に関しては、また今度書けたらいいなあ。

 

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こちらのフレグランスワークショップは今月末までだそうで、その後は公式サイトを見てくださいとのことでした。気になる方は今のうちに行かれることをお勧めします…!本当に店員さんも丁寧な対応で、店内もとてもきれいで、いるだけで幸せになる空間です。

 

しかし特定の店舗を持たず、ワークショップを開くごとに出現するって…なかなかRPGめいていて、嫌いじゃない(笑)

 

推しの概念を追い求める生活が楽しくて仕方がないこの頃です。

 

FINCAさんでオリジナル香水を作った話

12月某日。都内某所にて、目的地に向かって走るふたつの影がある。余裕を持って目的地に着いたにも関わらず、予約時間まで余裕があるからと言い、寄り道したところ気付いたら予約時間まであとわずか。走る。走った。

 

ひとりは思った。何故休日をスマートに過ごす予定が、こんなにも息を切らしているのか。今から、全ての集中力を注ぎ込まなければならない【試合】が始まるというのにー…あと友人が相変わらずの健脚で追い付かねえ。

 

試合とはFINCA様にて、オリジナル香水を作るということです。戦いです。実際は非常に和やかな雰囲気でしたが。本当におしゃれなお店で、香りだけではなく、かわいいボトルも展示されていて、見るだけで楽しかったです。

 

オリジナル香水を作ってくださるということで、いろいろな方々が訪れているこちらのお店。前々から行ってみたいと思い、友人と行ってきました。行く前にオーダーシートを記入しましたが、自分が作りたいイメージの欄を見ての友人のコメント「長い、人生観かよ」でした。長いですよね、A41枚ですもんね。今思えば迷惑でしかない。最後まで読んでくださったお姉様、本当にありがとうございます。

 

どういうイメージで作りたいかを話し合いながら、香りを重ねていく。何度か繰り返しながら、イメージに近づけていく流れでした。

 

ちなみにどんなイメージで作りたいか、については具体的な対象の写真や名称を言うのは控え、極力自分の言葉で説明するように、という説明がありました。SNSに載せる際も、キャラのグッズや名称は載せず、あくまでも「におわせ」程度に留めてください、とのことでした。これはあくまでも個人の解釈に基づいて作るものだから、大っぴらに「●●です!」って言うのは、著作権に関わるものね。その辺りのルールを理解した上で、いざバトル開始!!※実際は非常に穏やかな雰囲気です。

 

まずA4にしたためた「イメージしている方」について、目の前で読まれるという羞恥プレイから始まりました。ちなみに今回イメージしたのは、イメージカラー黄色の方です。時々「本当に正義感の強い方なんですね」「生徒からはどう思われているんですか?」「お姉さんにとって印象深いのはどちらの彼ですか?」など聞かれます。恥じらいを捨て、きちんと言語化しましょう。

 

ちなみに今回イメージ香水を作るにあたって、気付いたことがありまして、わたしが本当に作りたいのは多分その人の体臭、キャラそのものの匂いなんだっていうことです。ただそれだとイメージする香りに「多分重い感じ、汗、時々土埃の香り?、血の匂いもするかも」と書かなければならず、これを読む店側の気持ちとは、ということで却下しました。方向性を変え、「キャラの香り」ではなく、「キャラの生き様を香水で説明するとしたら」という方向で作ることにしました。故に説明が長ったらしくなってしまいました。

 

そうこうしていくつかサンプルを見繕ってもらいました。「爽やかさを前面に出すとしたら」等、店員さんの方から説明を受けながらイメージに近づけていきます。途中外で推しの画像を見ながら香りを確かめてください、と言われたときは新たな儀式かな?と思いました。外で、香りサンプルを片手に眺めた推しは、より存在感が近くに感じられて、ええ。やばかったです。新世界を見た気がしました。推し多分この道路通ったよね?

 

その後も「色気の種類で言ったらダンディーというよりかは、ワイルドな感じの色気」「疾走感はあるんだけれども、重みのある感じ、いつまでも頭に残る感じ」「重みは感じるけども、それを前面に出すことはしない、あくまでも表面はコミカルな感じ」等…枚挙に暇がないほど変なことを口走りながらもいくつかのサンプルを試していきます。

 

そうこうしてベースとなる香りが決まりました。その香りを嗅いだ瞬間、ああ…その人の人生が見えるって思いました。人生が見えるって何なんでしょう。でも本当に見えたんです。マスクの下でにやけましたよ。フフフ。重みがあって、それでいてどこか優しい感じ。いやもう…正解過ぎて。しばらく何度かクンカクンカしていました。え、これ、やばい。クンカクンカ。

 

重ねる香りについてもしばらく模索しましたが…本当に時間かかった。最終的に、「静かな感動。ああこれだ。重圧を感じつつも、それを感じさせまいとする爽やかさ、明るさ。そんな二面性がここにある…この香りにある…」って悟り開きました。現に今でもお店でいただいたサンプルをクンカクンカしていますもんね。ラストノートっていうのかしら、それがいい感じです。んああああ。語彙力のなさが恨めしい。

 

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また誕生日プレゼントということで、かわいくラッピングもしていただきました。本当に嬉しいです。それぞれ単体でももちろんいい香りなのですが、重ねるとまた表情が違ってくるので、本当に重ね付けって奥深いな~と思いました。

 

早速推しの人生を感じながら過ごす日々を始めたいと思います!!!(クソでかボイス

 

最後に…本当に自分の中にあるイメージを説明する力がなくて、あれこれ変なことを口走りつつも最後まで丁寧に対応してくださったお姉様には本当に感謝しても感謝しきれません…大切にさせていただきます!この場をお借りする形となりますが、本当にありがとうございます!!!

オランピアソワレ プレイ感想(ネタばれ有)

オトメイト オランピアソワレ をプレイしました。久々の乙女ゲームで、どうなるか不安でしたが無事フルコンすることができました。

 

以下ネタばれ有 プレイ感想(攻略順に記載しています)

 

璃空√

 

役職や色のことを考え、ここまで彼が頑なな理由って何だろうな~と考えながらプレイしました。一般的にある種の思考に拘る人って、その思考と合わない人を差別したり、攻撃したりするのですが、彼の場合キツイ言い方をすることはあっても、攻撃することはない。寧ろ怯えみたいなものを感じているので、そこが不思議だなって思いながら、Aボタンを押していました。

 

結果から言うと、彼が自分で差別していた身分の出生だったという事実が彼の行動に影響を与えていた。出生を否定し、頑張って、その色に相応しい者、相応しい生き方を送らなければならないと自分を追い詰める日々はきっと辛かっただろうなって…だからこそ、どんな色でも等しく愛すると堂々と話す彼女がとても眩しくて、彼自身救われたような気持ちになったんだろうな…

 

終盤の自分の意志で、自分の行動を決める、これまでの「軍人だから」「青だから」とかではなく、自分の気持ちで。その決断を下すことができた彼に拍手したい。きっと怖かったと思う。きっと不安だったと思う。でもあの晴れ晴れとした笑顔は何よりも尊いもの。彼の今後の人生がものすごく楽しみ。後日譚とかあったら一番に読みたいキャラ。

 

後日談では、これまで抑圧してきた分、いろんなものが駄々洩れで愛しかったわww末永く2人で、あの巣で思う存分いちゃいちゃしててくれ…あとオランピアの髪の毛がきれいな青に染まったスチルがなかったのが残念(途中まで青くなるのはあったけど)

 

あと縁√クリアしてからこのルートについて考えると、叉梗さんたちの行動の意味も分かったので、すっきりした。

 

 

時貞√

 

彼のところにパリスという白鼠がいる。天女島での言い伝えのことを考えて、これが全てを物語っているような気もするんだけれど、そこまで掘り下げられなかったような気もするし、でもストーリーとしてはもんすごく好きだし…っていう謎の不完全燃焼を感じる√。いやすごく好きだよ、時貞。

 

我々がよく知るあの時貞と同一人物と考えて、このルートを読み解くと、これは彼の魂の救済の物語なのかな、って。

 

一つ目の世界では、彼は人々の上に立ち、ひとつの教えの下、人々を導こうとしていた。しかし志半ばに彼は一つ目の世界を去る。気が付いたら二つ目の世界におり、そこでもまた彼になにかを成すように求められる。その重圧を思うと、居た堪れない…彼にとって、「何かを変える」ということは即ち「死=処刑」とつながることだと思う。そう考えると、天供島を変えようとするオランピア達を見て、不安に思うのも、その不安を越えて行く勇気への羨望があっても不思議じゃない。

 

でも時貞は、ひどく疲れている印象を持つ。明るいんだけれど。気持ちがかなりギリギリのところまで追い詰められている。信じていた神への呪詛を吐いてしまったままなら尚更。彼の時間は恐らくあの瞬間で止まっている。だからこの島での己の役目を見つけ出せずにいた。いや、当たり前だよ、休んでよ…って何度も思いながらプレイした…

 

そしてようやく「多くの人の幸せのために頑張って来た」時貞は、初めて「一人の人として、わたしの傍にいて欲しい」と言われるのです。「天草四郎時貞」という偶像ではなく、「時貞」というかわいくて、脱いだら何故かすごい、薄荷チョコラの好きな時貞として認めてもらえるのです。ここでようやく彼は救われたんじゃないかなって思うんです。

 

もちろん「天草四郎時貞」としての彼も非常に立派だし、その教えは今でも続いている(明日羽を助けるシーン、柑南を説得するシーン等)。むしろ彼はこれまで、どんな人にも等しく愛を捧げてきたんだと思います。でも、ちょっと疲れちゃった。そんなところにマレビトとしての責務を押し付けられたら、もう逃げたくなるよ…

 

オランピアちゃんに思う存分愛されて、愛し、癒されたら、多分もっと行動的になるのかな、と今後に期待せずにはいられないキャラでした。

 

(余談)パリスが彼のもとにいる以上、彼は天女島に導かれた存在だと思う(そう思いたい)んだけれど、そっち方面の話が薄くてちょっと残念でした。オランピアちゃんと時貞、共に天供島にはやってきたばかりの新参者同士で、互いを通して島での役目を見出す過程とか、ほんと好き…

 

あの髪形、あの時のままだよね…髪が伸びた時、オランピアちゃんに切ってもらって、記憶の上書きしてもらえるといいな…時貞ァ…※特典スチルを見ると伸ばしっぱなしにしてるらしいので、多分触れられたくない箇所かもしれない…(涙が出てくる)

 

 

縁√

 

あの見た目で一人称「僕」ですからね。こりゃアおいしくなる予感しかしねえ!って思いながら挑みました。結論:他のルートに行っても、彼が話す度に「おい…?今なら間に合うぞ…?応援していないでオランピアちゃん攫っていこうぜ…?」と脳内で話しかける羽目になりました。純愛って多分これのこと。

 

彼のトレーラーを見ると「断罪/救済」と書かれているんですけども、まさにそこが丁寧に描かれていました。断罪に関しては、多分オランピアちゃんに出会わずともオランピアルートに行かずとも)、きっかけさえあればやっちゃってたんじゃないかなって思うのですが、救済に関してはオランピアちゃん、貴方なしにはあり得ない…!

 

自己犠牲精神が凄まじく、交配を禁じられ、身内と呼べる人は1人もいない以上、彼の愛は黄泉の人々に注がれます。少しでもみんながいい暮らしを送れるように、黄泉の守護者みたいなポジションに昇り詰める縁。凄まじい。紫って繊細でいて、高潔をイメージする色なので、ほんと彼にぴったりな色だなって思いました。

 

既に黄泉での役目や自分の人生の落としどころを見つけている一方で、ツクヨミから聞かされていたおとぎ話のような話に胸を躍らせるような純粋な一面を持ち合わせていた…「僕」の片鱗…ぐうっ。オランピアちゃんが貝殻のことを覚えていないことへ不満を吐露するシーンはほんと可愛かった…

 

なんやかんやあって、己の復讐を果たし、オランピアちゃんを狙う連中を退けることに成功した縁。よかったねえええ明日羽ぁあああああカメリアちゃんんんって叫んだわ…良かった…というか黄泉の者たちの扱いがしっかり描かれているの縁√ならではだよね…(泣

 

おとぎ話に夢見た男の物語。これが縁の真骨頂だと思います。

 

 

玄葉√(※最推し)

 

はい来ました。ビラール様を敬愛するわたし。お分かりでしょうが、褐色の肌に弱いんですよ。無条件で。遺伝子レベルで弱い。

 

オランピアソワレって、当たり前と言えば当たり前なんですけども、神話の色が濃く、ある種の不確実性が多く見られる作品なんですね。みんな自分が体験したことのない、聞いたことのあるだけの話に胸を躍らせたり、それによって人を差別したりする世界。それだけ神話との結びつきの深い、敬虔な人たちが多いのでしょうね。正しいか、間違っているかは別として

 

その中で玄葉は医学、科学という全く異なる理を己の柱に据えて、この世界に挑む。そんな方でした。もうこの時点でかっこいい。これほど医学という柱に拘るのは、彼自身が宗教といった抽象的思考によって理不尽な扱いを受けていたから他ならない。「黒」であるというだけで、蔑まれ、自身が持つ可能性を周りに決めつけられ…息が詰まるような日々だったと思う。そんな日々が続くとどうしても無気力状態に陥りがちだけれども、そうならなかったのは縁という友達がいたからかな、とか考えちゃう。

 

彼のその後の人生もやはり上の人たちに弄ばれる(彼が学院に入れた理由にもつながる)わけですが、その中でも強かに「生きていたほうがいい。利用できるものは利用する」という信念のもと、生き抜いていきます。多分ですけども、医学というのは身分の差問わず、どんな人にでも同じように効き目がある(=エビデンスに基づく)ものですから、ある種の厳しさを伴うけども、同時に誰に対しても平等である。玄葉はそういうところに安らぎを見出したんじゃないかなって思います。

 

また上の人に多く見られる病の特効薬。それを最下層「黒」である自分が発明することで、上の人たちを見返したいという野望も持っている。熱い。かっこいい。ここに神話という名の蓋然性の付け入る隙なんてないんですよ。エビデンスが全てなんです。

 

その一方でオランピアちゃんと言う無垢なる存在を前に、戸惑い恐れを抱くという意外な一面も。自分のせいであれほど美しい白が失われるのなら、近づかない方がいい。合理的な判断ができなくなる彼は見ていて、とても愛しかった…。でも「検証」を重ねて、オランピアちゃんのところに戻ってきてくれます(やったね!)「検証」中にオランピアちゃんが他の男に触れられたことを知って、激高するシーンはよかった…

 

特効薬を完成するところで彼の話は一旦終わるのですが、まだまだ身分や暮らしの差など、問題は山積みですが、彼が生きて、功績を残す。そのこと自体が、後に続く者たちの希望となることは間違いないでしょう。

 

黒って決してどの色にも交わらない強さを持つ色なのですが、それがまさしく玄葉を体現していると思います。彼は医学という武器で、新しく、真っ平な時代を切り開くでしょうから。FDで後日譚とか読める日を楽しみにしています…!!

 

赤砂√の終盤で玄葉が「おとぎ話と科学、どっちが勝つかやってみる」(的なこと)と話すシーンでは、ほんと痺れた…好き…多分だけど、道摩と合うよね。彼も「人は玩具ではない」と憤った方だし、淡々とやるべきこと、解決策だけに焦点を当てて、問題解決して行きそう。頼もしい。

 

 

ヒムカ√

 

攻略制限がかかっている時点でもしや?という疑惑と共にプレイ。予想通りだったけれど、それ以上の感動が待っていました…というか、神話って、時々不思議な展開を見せるじゃないですか。イザナミイザナギにしても、何で助けに行って置いていくんだよwwとか、シヴァ神とカーリー神にしても、あんな血気盛んな妻を相手にできるのはシヴァ神だけだよ…とか。

 

ちょっとだけ不思議な話が多い中、それに振り回された神について描かれたのはものすごく新鮮だなって思いました。

 

ヒムカにとって、オランピアちゃんは言葉通り「太陽」で、自分が見つめるだけで穢れてしまうのでは、と危惧していたわけですが、オランピアちゃんは女神でもない。ただの女の子。ヒムカがそのことを悟る船の上でのシーンはゆっくり眺めてしまった…

 

多分彼は気が遠くなるような時間の中、誰とも関わらず、誰とも触れず、ただ世の移ろいを眺めてきたんだと思います。ただただ太陽に恋焦がれて。そんな中初めて触れたのがオランピアちゃんだと思うと、涙が…良かったなあ、ヒムカ。

 

ひとつのおとぎ話のように美しく、読んでいるこちらが救われるような、優しい話でした。人智を越えた世界の話だけれども、ヒムカはひたすらに愛を求め、その結果愛し、愛されたわけだから、やっぱり後世の人々に希望を与えると思う。ましてや色層にこだわる人たちなら尚更「ヒムカ様が我々に色を与えてくださったのはこのような意図から…?」と気付くきっかけにもなるだろうし。

 

いや、伝承になる前に、もう彼らがその世界を変えるだろうけれどね。変えなければならない。それが彼が作った世界への責任の果たし方だろうな…ねえやっぱりFD欲しい…ヒムカのひたむきさを応援したいの…応援させてくださいな…。

 

一度やってしまった以上やり直しはきかないと思いがちだけれども、その重圧に負けず、新しい時代を選び取った。そんな愛しいふたつの魂の話です。

 

 

赤砂√

 

攻略制限に次ぐ攻略制限が設けられていたこの方。ヒムカ√でなんとなく、彼の血が持つ「罪」について悟りつつプレイ。

 

最初から彼が言っていますが、「運命などくそくらえ」。この一本筋がピーンと通った気持ちのいい話でした。いやほんと、この言葉に始まり、この言葉に終わったね?これ以上語ることがないんだけれども、どうしたらいい???だって彼一切迷っていないんですもの、脇目も振らず、時代を駆け抜けている。だからこそこんなにも多くの人に慕われるんだろうなって。

 

むしろ彼の√では、道摩殿が…その…ダークホースと言うか…最初から「この人オランピアちゃんにただならぬ執着見せてんなあ…」って言う感じの、過保護キング(本人無自覚)でしたが、「はーーーーーい、その告白待ってましたーーーー」って感じでしたよね。ある方には既にバレてたようだし、うん、あの、見ただけで考えていることすぐバレるところとか娘とそっくりだと思うよ。ほんと。かわいい…

 

あとこの√でこの島の成り立ちとか、神々のいざこざとか判明するわけですが(一応ヒムカ√でも触れている)、それを「くそくらえ」と一蹴するのが赤砂です。いやあ、清々しい。あと個人的に、最後あの刀折ると思っていました。「こんな刀くそくらえだ!!」って言って。手元に置いておくのは、「彼女を殺めるため」ではなく、「守るため」の刀にしておきたいから?とか、考えちゃいました。赤砂殿、なんで手元に置いてあるのか、今後機会があったら教えてください。

 

赤砂√でオランピアソワレの神話の正体についてはある程度判明するわけですが、赤砂は死に水に入っても元気だったのは何で?など、ちょっとした疑問は残りますが、「くそくらえ」根性でどうにかしたのかもしれませんね。はい。あとこの√のスチルかっこいい。

 

 

総評

 

久々の乙女ゲーム。ほんと楽しめました!シリアスパートと恋愛?乙女?イチャイチャ?パートのメリハリもはっきりしていて、飽きることなく最後まで楽しめました。5人のキャラクターそれぞれの色がちゃんと前面に出ていたので、同じような話はなく、それぞれの個性を楽しめる作品になっていると思います。

 

一部の方にとっては、メインキャラよりもサブキャラがツボにハマるかもしれない(わたしがそう)作品です。黄の彼とか、橙の彼とか、黄の長とかね

 

サブキャラに関しては各√をクリアしないと全貌が分からない方もおり、それでも疑問に残る点が多いので、ほんとそのキャラ専用の√が欲しいと思いました。切実に…

 

僕のヒーローアカデミア ヒーローズ ライジング 感想

 

※がっつりネタバレしていますので、観賞後の方のみご覧ください!!

 

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公開日に観れなかったのは残念ですが、今日やっと観ることができました!!一言で言えば最高でした!好きなヒロアカの世界がそこにありました!!

 

ざっくり言うと、大きい事件もほぼない地域でヒーロー活動をすることになったA組のみんな。そこでは雄英やプロヒーローの庇護はなく、生徒たちだけで考えて、行動する必要がある。そんな彼らの活動に忍び寄る4つの影…

 

冒頭は島の中で活動するみんなの様子が描かれるんですけども、この時点でなんかもう泣けちゃいましたよ。みんな偉くないですか?どれだけ小さなことでも自分のやれることを全うしようと、みんな行動するんですよ。みんなの心根が優しすぎて、わたしもう(緩い涙腺)個人的に飯田くんが佐藤のお婆ちゃんを背負う時に、「マフラー部分は熱くなるので触れないようにお願いします!」とか一言断っておんぶしたのかなって思うと、もうこんないい息子さん育てたご両親に頭下げたくなる。どれだけ人間できてるの、まじ。あと怖すぎて子どもに泣かれる砂藤くんかわいそう笑

 

キャラひとりひとりの個性や性格がしっかりしてるから、短い時間でも彼らの人となりをちゃんと表現できるんだな、と感服したシーンです。個人的にこの島にいる間にファンクラブ確立してると思います、轟くんは。

 

そんなA組のみんなを遠くから心配する先生たち…もといオールマイト…色気。色香。えっすご。無理、永遠に眺めてられるから、早くBlu-rayくれ、まじ。劇場版とあってなんかいつもより作画丁寧で、色気すごくない…?どうしよう?※どうもしない

 

脱線するけど、冒頭の緑谷による説明シーンの作風良かったですよね!?普段見ないドットの使い方とか洒落てた!!好き!!!

 

そこに登場する天使たち…ほんと天使だったね?真幌ちゃんと活真くん…かわいい…かわいい…あっかわい…としか言ってない記憶。いやほんとかわいいの。すごい。各方面に拍手したい。まじもうこの2人のために映画観る価値あります。

 

真幌ちゃんに関してはお母さん早くに亡くして、そういう子が持ちやすい責任感を感じてて。活真くんもそれをちゃんと理解してて。だからある意味共依存的な状態に陥ってたと思うんです。つまり「弟を守る姉」と「姉に守られる弟」をそれぞれ演じてるという。そう考えると今回の話は真幌と活真、それぞれのオリジンでもあるのかな、と。

 

難しいかと抜きに考えても、この2人はまじ天使

 

そんな天使にも普段通りのバクゴー。普段通りだね、君は。そんな君が好きだよ。瞬間的に真幌ちゃんの個性見抜くし、さり気なく多彩だね、相変わらず。今回のバクゴーはアニメでいう仮免のあとで、デクの個性の秘密を知ったあとなので、わりとマイルドっていうか、自分の身の振り方を悟りつつある感じでしたね。知ってます?高校生ってふとした瞬間、こうやって大人顔負けの成長をする眩い時期でもあるんですよ。そんな尊い時期を映画の中に閉じ込めてくださるってほんとありがたいの極み。

 

言ってることはめちゃくちゃだけど、曲がらない。シンプルな強さがかっこいいです、バクゴー。

 

バクゴーと対照的なデク、もしも世界が世界なら、彼は保育士になって欲しい。ていうくらい2人への誠実な態度に感心しました…いい子やね、ほんと…わたしさっきからいい子いい子しか言えてなくない…?語彙力来いよ…

 

活真くんや真幌ちゃんに振り回されつつも、島の中では平和な日が続いていく。と思ったら、劇場版なんでね、安定のA組なんでね、いつも通り課題を引き寄せてきますよ!!!

 

なんやかんやあって活真くんの個性を手にしないと野望果たす以前に死んじゃうかもしれないナインを筆頭に、キメラ、マミー、スライスがやってきます。あっ個人的にキメラのビジュアルめちゃくちゃ好きです。カッコよくない?なんでヴィラン扱いすんの?絶対モフモフしたくなるような方じゃん、分かってねーなーオイって首傾げてました。※どこに喧嘩を売ってる?

 

突然の襲来にも関わらず、連絡手段断たれたにも関わらず、逃げる島民の安全第一に動き、尚且つ他の交戦中の仲間たちへ駆けつけようとするみんな…え、怖…冷静すぎない…?テキパキを指示出す飯田くんすごくない…?みんな前世の記憶持ってるよね??っていうくらい無駄がなかった…これで高校生なんだぜ…信じられるか…?全体的にヒロアカのみんなって、立派すぎませんかー…!!??あと島民が誰1人彼らを責めたりしないのもびっくりした。こんな非常事態なら「なんとかしろよ!」とか「雄英は何をしてるんだ!」とか「所詮は高校生だな!」とか暴言の一つは出てくるかな、って思ってたけど、一切ないの…みんなA組信じてる…それだけの信頼関係を培ってきたの…?ってつばさ引いた。みんなすごすぎる。※まだ戦ってもいない

 

そしていよいよヴィランのと交戦が始まるわけですが、A組のみんな島民が避難し終わるまでは自分たちも個性ぶっ放さないようにしてるんですよ…すご…後々島民がいない状況で飯田くんが「(島民もいない)今なら本気で戦える」みたいなこと言うんですけど、もうこの時点でセーブしての迎撃ですからね。できる子たち過ぎて。転生何回目?

 

個人的に1度目の迎撃では、キメラに対して轟が分かりやすく個性セーブしてたのがツボでした。君、体育祭では一切そんなことしてなかったよね、せろくん凍らせてたよね、それがすっかりマイルドになりやがって…ってニヤけてました。いいぞー!好きだー!見せ付けるように個性を使うんじゃなくて、誰かを守るために個性を使う。そんな彼の方向性が感じられる良いシーンだった。

 

天使2人を狙うナインを迎え撃つのはデクでしたが、ここで判明するナインの個性のひとつ、サーモグラフィーみたいなやつで個性の強さを測るやつあったね…ドラゴ●ボール…って思ったけど、ここだけの話。あれ便利ね。オールマイトを見たら、強すぎて存在自体不可視になりそうなイメージ。目がァ!的な。強すぎて機械がボンッてなってたのと同じように。

 

ナインの活動限界(言い方これでいいのかなw)に伴い、1度目の迎撃をやり過ごしたA組のみんなが次にやったのは炊き出し、八百万と上鳴は給電、医療行為…みんな休んで…それうちらやるから…ねえ…もう十分ヒーロー過ぎて、もうさあああああ!!!こういう描き方をするから好きなんだよ!ヒロアカ!!ちゃんと行動する、ちゃんと人の役に立つ、それに大小はないっていうのをちゃ〜んと描いてくれるの!丁寧に!!ありがとう!!ウェイウェイ!!

 

ここで判明する活真くんの個性。ついでにナインの目的も判明する。ここの活真くん、ほんと…自己犠牲精神ってヒーローの本質じゃないですか。島のみんなを守るために自分を差し出して、と言う幼子…おおい…もう十分にヒーローだよ、君も…それを阻止し、救けると宣言するデク。絶対に君ならそう言うと思った。

 

そして迎える2度目の迎撃…作戦通り動くんですけども、ほんっとみんな勇敢だね…?チンピラレベルのヴィランならまだしも島を半壊させるような実力レベルのヴィランだよ…?みんな恐怖とか絶対あるはずなのに、身を呈して後ろに控えてる多くの人々を守ろうと立ち上がる。もうそれだけで泣けるよ…

 

洞穴に誘導した常闇。常闇のターンだ!って興奮しましたね。体育祭では課題だと言われていた接近戦を克服した様子が!!かっちょいー!女の人の髪の毛を切っちゃったのにはハラハラしちゃったけど…あと、瓦礫に埋もれたあの手…I'll be b●ckのやつじゃ…とかはここだけの話…

 

キメラとの戦いはほんとすごかった…キメラのビジュアルほんと好きだなー…切島のアンブレイカブル、ほんとかっこよかった…!倒れねえ男は強えんだよ!!あと轟、それシン●ジラで観たやつや!!やめろ

 

ナインとの戦いにはデクとバクゴーが共闘で挑む。あのバクゴーが何も言わず共闘?って訝しんでたんですけどちゃんと言ってくれましたねw 自分曲げてたんだね…ww デクとバクゴーの共闘シーンは言葉では説明できない、する気がない!!観て!!!

 

ここで真幌ちゃんと活真くんの、うわあああああひたむき過ぎて!!!!活真くんの「いやだあああああ」を言った瞬間、活真くんのヒーローになりたいという願い、姉や父を守りたいという願いが現実味浴びたのかと思うと、自分の実現すべき夢となったのかと思うと、とんでもねえオリジンだな…おい…?

 

ナインの雷を避けて、ナイン追いかけてきた2人だけど、その影の功労者の描写が秀逸すぎて、笑った。ほんとごめん。でも島を半壊させるような雷を受けてピンピンしてる上鳴くん、ほんと電気の申し子だよ…強…彼の電気のキャパシティ拡大したら、大化けするかもなあ…とかぼんやり。

 

戦いの最中、デクの個性を譲渡するシーンでは、正直「先代たちわりと干渉してる来るから、ちょっと力貸してやるか!」くらいの感じだろうな…って思ってたら、やっぱりそうだった笑 それ抜きに観ても、この瞬間ワンフォーオールが2つ存在し、片方は元々持っている個性と融合させてしまった、というシチュエーションが単に滾る…滾らなくてどうするんだ…ていうくらい滾った…もう一回観よ…

 

ここでデクが「オールマイトは残り火で僕らを守ってくれた」っていうシーンがあるんだけど、もうねえ、泣ける。もうその残り火はなくて、自分らで戦うんだ、っていう決意にも聞こえて。いやもう戦ってるね。次代のヒーローとしての覚悟が定まってるね。あとはもう最高のヒーロー目指してひた走るだけだな!!!!!応援してる!!!

 

あと個性を譲渡した瞬間、デクの中ではヒーローとしての未来が潰えると思っていたわけだけど、そんな先々のことを考えず、保身にも走らず、目の前の敵を倒し、救けると決めたデク。かっけぇなあ、デク。

 

そしてあの憧れたオールマイトの個性を譲り受けたバクゴー。彼はどんな気持ちだったんだろう。オールマイトを終わらせてしまったという負い目は今でもあるのかもしれないけども、そんなオールマイトに宿っていた個性が自分の中に。もうそりゃあ戦って勝つしかねえ。勝つ以外思いつかない。だから彼は迷わずデクの提案を受け入れ、感傷に浸ることもなく、戦ったんだと思う。かっけぇなあ。バクゴー。

 

ヴィランを迎撃し、倒したみんなのもとにようやくプロヒーロー達が。みんなほんとお疲れ様…あとほんとありがとう…ありがとうみんな…ってリアルに合掌してた。隣の小学生?何回かこっち見てた。ごめんね、挙動不審のおばさんで。

 

島の復興作業をもちろん手伝い、期限が来たら、何も言わずに去る…粋だなあ…ここで真幌ちゃんと活真くんが見送りに!!!そこでデクからのメッセージを聞いた瞬間、あああこうやってヒーロー達の心は紡がれていくんだって、震えた。いつの時代にも悪や善は存在して、それぞれ対立して。悪も悪で、ポリシーがあり、彼らの望む世界を実現しようとしている。それは善も同じで。互いが互いに、そうやって価値観をぶつけ合ってきた歴史が今の社会を作ってるんだな…って。

 

でもここから先はどうなるか分からない。誰にも分からない。デクたちや死柄木たちがどんな結論を出し、どう行動していくのかは分からない。

 

だからせめて彼らが迷いながらも、自分の納得いく答えを出していけるよう、見守りたいと思った。2020年もヒロアカを応援するぞ!!!!

 

あと1回年末に観にいく予定なので、今年はヒロアカ劇場版で締められることになりそうです!今年1年、ヒロアカから本当に元気をもらいました!!みんなの笑顔に勇気づけられました!ヒーローもヴィランもそれぞれ思考や気持ちや周りとの関わりも多様だけど、どれも愛しくて、大切で。丁寧に読んでいきたい作品でした。その分体力を消耗することもありますが、その辺はうまくバランスを取りながら、楽しんでいきたいと思います!

 

2019年もお世話になりました!本当にありがとうございます!そして2020年の彼らのますますのご活躍を心より願っております!!…せめて親にはあまり心配をかけない方向で笑

 

2019.12.28 

オールマイト & 八木 グッズ ベストテン ‘18 ver

 

今年も残すところ僅かとなりました。さて、今年も勝手にマイトさんグッズ ベストテン 開催していきたいと思います。順番に意味はないですし、完全なる自己満足です。

 

ではグッズと共に激動の1年を振り返りたいと思います(?)

 

※文体が整っていませんが、そこはご愛嬌ということで優しい目で読んでください。

 

 

10位

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リュックサック(funkoフィギュアが2体写っていますが…)

 

これ見つけた時「なんでこれ見つけてしまったんだろう」という後悔と、「なんだよこれ最高かよ」というときめきに苛まれました。後者が勝ったのは言うまでもない。

 

これ大きい割にはものすごく軽いし、大容量だし、どれだけ入れても肩が痛くならないんですよ。すごくないですか?使う場面は限られてしまいますけど、これからも使っていきます。

 

 

9位

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キャラポップストア 縁日ver

 

ヒロアカのグッズって世界観も関係して、全体的にアクリルガッシュ系のデザインが多いんですよね。もちろんパキッとした雰囲気と世界観がマッチしていて好きですけど、こういう水彩画のようなデザインも新鮮だなーって思ったグッズです。すごくきれい。

 

個人的には赤い手ぬぐいが襷の下になっているのがツボです。マイトさんは赤い手ぬぐいを装着した状態で、ディレクターとかに「申し訳ないんですけどもこれも…」って襷を後出しされるも、快く受け入れたんでしょう、っていう妄想が捗ります。そんな感じでなんでも受け入れるので、今回の衣装はてんこ盛りです。

 

P.S.某名探偵が出している水彩画シリーズをヒロアカでも出してきたら死ぬな……(金の落ちる音)

 

↓ヒント

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8位(今年もこの”8”に振り回されました♡)

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J-World キラキラ缶バッジとステッカー

 

この配色見たときに死んだ。友人と即LINE飛ばし合った。そんな思い出の詰まったデザインです。他のキャラは単色デザインなのに、マイトさんだけグラデーションなんですよ、もうほんと「ありがとうございます」としか言えない。

 

あと‪缶バッジのキラキラが繊細で、ほんと雪を再現しているみたいで…ロマンチックな仕上がりですよね…すてき…

 

 

7位

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3D 缶バッジ

 

情報出た時点では3Dって言っても大したことないでしょ、絵柄も使い回しということでとスルー決め込んでいました。実物見たとき、頭抱えました。なんだこれはかわいすぎる。ずるいよ。

 

背景がオレンジというのもものすごく新鮮で、見ていて飽きないです笑

 

こういう遊び心のあるグッズがもっと増えたらいいな〜って、そんな希望を持たせてくれる一品でした。

 

 

6位

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バイト作戦 ドミノアクリルキーホルダー

 

大変だった。この一言に尽きる。これも情報出たときはスルー決め込んでたんですけど、実物見て(以下略

 

自分で引くこともできなかったし、交換譲渡もほとんど出回らなかったので、ほんと8個揃えられたの奇跡としか思えないです。協力してくださった方々本当にありがとうございます。

 

8個並べて、倒すの、本当に楽しいです。

 

 

5位

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Funko トゥルーフォーム

 

(気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、リュックサックとこのフィギュアのみ手元にないので背景が違っています…)

 

さて、本題

 

ぶっちゃけトゥルーフォーム出してくれるとは思わなかった。ありがとうございます、としか言えない。本当にその一言に尽きる。だってトゥルーフォームは、ヒーローですけども【ヒーロー】ではないと思って…極端なこと言えば一般人に近いポジションだと思うのです…それでもこうやってラインナップに加えてくださったことが本当に嬉しかったです。

 

そのうちヤングマイトさんとか出してきそうで怖いいや寧ろ出してください待ってます

 

 

 

4位

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一番くじ ラバーストラップ

 

かわいすぎるーーーー!!!!

 

今年はオールマイトさんのラバストが少なくて…久々に出たのがこのラバストだったと思います…ほんっとかわいい。ちょこんと座っている感じとか、もう最高。思わずハートのスタンプ捺してしまうような、それだけの魅力が詰まっています。

 

 

3位

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ヤンググッズ 全般

 

もはやひとつのグッズがどうこうではない。【ヤングマイトさんのグッズ】というカテゴリーがラインナップされたと思ってくだされば…(選び抜けず暴挙に出るやつ)

 

半分はフォロワー様に代行していただいた品物なのです(本当に、本当に、ありがとうございます、ありがとうございます)が、本当にもう、本当に、なにこれ???かっこいいとか、大胆不敵とか、不遜とか、威風堂々とか、爽やかとか、筋肉質とか、いろんな言葉が浮かんできます、これ見るだけで…。

 

オールマイトと八木俊典の狭間にいる新たな存在 それがヤングオールマイト…なんて素晴らしく、尊いのでしょう…

 

そう言えば劇場版の特典に0巻の映像が監修されるんですって?そこまでやらなくて良いのに…死者しか生まないわよ!!バカね!!

 

 

2位

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劇場版限定グッズ

 

今年の夏は盛り上がった!!!!

 

映画化本当におめでとうございます!マイトさんの声に包まれるような音響の中で、大きなスクリーンでオールマイトさんを崇めて、本当に楽しかった…っああ〜…(余韻)

 

初めて観に行った時、ネットでの予約忘れていて一番前の席になったのは本当にいい思い出です。首の痛さとあの胸の高鳴り。

 

 

1位

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栄えある1位ー!

 

TOHO様からのアクリルスタンドです!!さっきのヤングマイトグッズとまとめておけよ!という声が聞こえてきますけど(自分の内側から)、これは別格です…

 

なにがすごいかって!

 

初めての【YAGI TOSHINORI】名義でのグッズなんです。八木俊典名義のグッズが出る。これは革命と言ってもいいくらいの衝撃がありました。

 

今まで明かされなかった【八木俊典】の物語が映画や特典、このようなグッズを通して触れることができた。そんな素敵な2018年を象徴するのに相応しい品物だと(勝手に)思います。ありがとうございます!

 

 

こんな感じでベストテンの発表を終えたいと思います。

 

今年は引っ越し、転職、国家試験と慌ただしい1年でした。来年も多分私生活の方は落ち着かなく動き回ることになると思いますが、適宜オールマイトさんから元気をもらいながら、頑張りたいと思います。

 

そして今年も大変多くの方のお世話になりました。もうなんか、優しい方々ばかりで、本当に…皆様の優しさに見合うだけの徳が皆様に還元されますように!!と願わずにはいられないです。本当にありがとうございます。

 

来年もどうぞよろしくお願いします。それでは良いお年を!

 

2018.12.31

 

 

 

 

 

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)

 

※ネタバレ含みますので、本編をご覧になっていない方は読まないでください…! 

 

公開から一か月…ようやく9月1日、今日観れました。結論から言うと「本当におもしろかった」です。それ以外の言葉でシンプルに説明できる自信がない…それくらいあっという間の時間で、2回続けて観たにも関わらず、同じ質の「楽しさ」がそこに詰まっていた。

 

まず冒頭からして卑怯である。多分途中までディヴと一緒に車に乗っていたんだろうけれど、ヴィランがパトカーとかを爆破させるのを見て、飛んで行ったんでしょう?そんでスカジャン靡かせて、背中には桜のイラストと「PLUS ULTRA」ですって?ずるい、かっこいい。「知らないけど、スッゲー!」って言いたくなるの、すごく分かる。すごすぎ。留学生であるオールマイト、逸話を残しすぎ…

 

collageって言うし、雄英を卒業したあとだと思うけれど…(ここでようやくVol.0を読む、んあああ…あ…)

 

気を取り直して…取り直して…!

 

ディヴの発明品であるcar本当にすごい…そしてオールマイトっていう強烈な存在が近くにいたら、ディヴのインスピレーションがどんどん刺激されるの分かる…そしてヴィランが放った爆弾をシャボン玉のようなもので包み込んで無効化するシーンだけで、ディヴがどんな人となりなのか、分かる。ああ、この人善い人だって泣きました。

 

何よりも「平和の象徴」となることを夢見る「Toshi」であり、「All Might」になりつつあるという途中段階だからこその「自由さ」「若さ」「無謀さ」「大胆さ」…それらに胸を高鳴らすしかなかった。ええ、冒頭シーンだけで、お腹いっぱいです。

 

ところでトシがディヴに夢(みんなが笑って暮らせる世界を創り、その世界を照らす光となること)を語るシーンと、先代志村がグラントリノに「八木俊典」という青年がいるということを話すシーンとで、ワンフォーオール所持者の立ち位置が一致しているのヤバかった…しかも話す内容もとても似てて…ああ…

 

そんな懐かしい時代を夢見て眠るオールマイト、寝顔、ああかわいい…10分くらい流してほしい…「緑谷、起こさなくていい…!」って心の中で話しかけました。ところでそれオールマイトのプライベートジェットですか?

 

今回の舞台となるI・アイランドに上陸…熱烈な歓迎を受けるオールマイト…しかしオールマイトの顔面にどうキスしたんだろう…身長差を無効化するためにしゃがんだのか…あるいはとんでもない脚力を持っているのか…?と真面目に考えました、数秒。

 

そして響く可憐な声、「マイトおじさま」というパワーワード。おじさま。ojisama。こんなに味わい深い「おじさま」がこれまでにあっただろうか。マイトおじさま。マイトおじさま。

 

時系列に沿って話を進めると長くなる上に、要点がぼやけると思い、ちょっと整理することにしました←

 

まず結論から言うと、「僕のヒーローアカデミア」におけるテーマのひとつであると思われる「”個性”の使いどころ」という課題が前面に出された印象がありました。生徒たちはまだプロヒーローではないから、”個性”を使用しての戦闘は避けなければならない、だが、救けを求めている人を救けたい(そのためには”個性”が必要であるというジレンマ)とも思う。ただそういうジレンマを軽く乗り越えてしまうのはやっぱり爆豪なんだなって感じました。彼は「勝つ」、それだけを純粋に求めている。いつだって爆豪はシンプルで強い、と感じました。デクもデクで、いろいろな制限があるにしろ、「救けたい」という想いがブレることはない。相澤先生が言う通り、方向性は真逆でも周りを巻き込む力がある。

 

オールマイトオールマイトで、多分あの程度の拘束は余裕で解けるちょっとセクシーでしたよね…?ねえ?はずだけども、自分が下手に動くことで大勢の犠牲が出るかもしれないのならグッと堪える。ここです、平和の象徴と謳われているのに、No.1ヒーローなのに、「ヴィランは狡猾だぞ」とヴィランを正当に評価し、己の力を過信しない。過信はしないけれど、救いを必要としている人がいたら、炎の中でも飛び込んでいく…(ディヴとの出会いのシーン/例のサービスショットありがとうございます)この歪さがとてもいい。そしてオールマイトが持つ自己成就的予言の力の凄まじさを再確認させられた。活動時間の限界が迫ろうとも、「平和の象徴なのだから」「生徒たちに発破をかけられては」「更に向こうへ」…自分はここまで強く”自分”に言い聞かせることができるか、って怖くなるくらい鬼気迫るものでした。凄まじい。あとブロンズエイジのコスチューム、モダンな感じで好きーーーー!!!もう少しゆっくり見たかった…あんな一瞬なんだもん…あとお弟子さんには正装を持ってくるように言っているのに、自分はコスチュームのまま…?と首を傾げたのはここだけの話(笑)

 

また個人的に印象的だった方は、飯田です。飯田君、いつも「危険だと思ったら引き返す。それを約束できるのなら…」と言いますけども、いざピンチになったら、「逃げるぞ!」じゃなくて、「ここは俺に任せて、みんなは行け!」って言ってしまうんですよ。かっこいい…って思うしかない。

 

そして上鳴くん…彼の「無差別放電」っていうのがとても気になっていて…派手ではあるけども、方向性を持たない攻撃であるということを気にしているのを窺える場面でした。ここと仮免試験の内容がつながってくるのかと思うと、胸が熱くなったよ…あとエンドロール間近に元に戻れてよかったよ、ウェイ!

 

もうせっかくだから他のメンバーについても書いちゃいます。吐き出します。

 

お父様の代理でいらっしゃった轟くん、スーツが燃えないように咄嗟に脱ぎ捨てるシーンで多くのファンをコロしましたね…?氷結の方は足や腕を使って、多彩な攻撃パターンを繰り出せるのに、炎のほうは放出(火力調整はできる)がメインという雑なところがいい。そこに彼の物語があると感じた。

 

初っ端から同じことを2回言っちゃうお茶子ちゃん、ドレス姿とてもかわいい、似合ってたよ。「ヒーローになる、ならない以前の問題だと思う」という発言、グッと来た。そして自分がピンチになっても”個性”解除しない、という気持ちの強さ。なんでヒロアカに出てくる高校生みんなメンタル強いの、わたしメンタル豆腐のままここまで生きてきちゃってるよ??

 

耳郎ちゃん、その落ち着いた話し方とても好きだなって思いました。多分サポート系の”個性”であることも関係していると思うけれど、前面に出るようなことはあまりないけれども、前面に出る人たちが安心できるよう、サポート役を買って出る。早く良いサイドキックに恵まれて欲しい。誰も傷つけることなく救けだせる可能性を秘めている。

 

頭皮を限界まで追い込んだ峰田くん…峰田くんはどこか自尊感情が低いのかな…?(あるいは周りが少し高い?ある種の鈍感さを備えているだけで、彼がいわゆる平均的なのかもしれないが)だが、いくら追い込まれようともやるべきことを果たせない人がたくさんいる中で彼はいつだって結果を出してきた!自分が既に輝いているということ、いつか気付けたら、と願わずにはいられない。既に結果を出しているという認識とエロパワーが合わさった時、峰田実はより確固たる存在になると思う。峰田実はやはり繊細な心を持っている。

 

八百万ちゃん、脂肪を使うって言うことを考えると胸から出すのが一番…?て考えちゃうくらいあの…恥ずかしかったです← あのデザインのドレスであの行為はダメだよー!!!

 

切島くーん、そのバラ柄のスーツどこで調達したの!?よくそれ着させようと思ったよね、よく着てくれたわよねあの子(マツ〇・デラッ〇ス風)あなたのそういう人懐っこいところ好き。あと戦闘が終了して、爆豪に「”個性”解除すりゃいいだけだろ」って言われるまで力んでいることに気付かない切島くん。いつでも戦闘に戻れるよう力を入れていたのかと思うと、その一途さにまた胸が熱くなる。

 

あと他のA組の方にも活躍させてほしかったです。この一言に尽きる。特に夜の帳が下りる頃と言えばあの人(子?)でしょ!ダメ?

 

デヴィットに関して…デヴィットの言う「オールマイトという光が失われるのが怖かった」(こんな感じのセリフ)というセリフには泣かずにはいられなかった…オールマイトが平和の象徴として、依然と存在できるように何かせずにはいられない。だって、その眩さを間近で見てきたのだから。オールマイトありきの今回の決断、どこかステインと似ているなと思いました。彼もオールマイトだけが真のヒーローであると認めていたから。やはり「平和の象徴」っていう抽象的な概念はどこか信仰的な意味を帯びてしまうのだと思った。しかもデヴィットの場合、その信仰的な世界を実現できるだけの実績・実力を持っているものだから、本当に…!難しい、彼を許してほしいと思う一方で、世間は許してくれるのだろうか。この先の人生、どんな困難が待ち受けているかは分からないが、”科学者”であり続けて欲しい…

 

メリッサはもうね、メリッサがなりたい「ヒーロー」を目指して、進んでほしいと願わずにはいられない!なんだか回りくどい文章になってる…メリッサが作ってくれたサポートアイテムのお陰でデクの腕が紫色になることなく戦いに勝つことができました、ありがとうございます…!あといつか発目ちゃんと共同開発とかして欲しいなぁ…

 

オールマイトとデクの共闘シーン…原作でも描かれることはなかったので、映画で観ることができて本当によかった。デクがどんどんオールマイトに近い動きをするようになり、それを見て涙を流すメリッサを見て、わたしもまた泣いてしまうという…ワンフォーオールの光の演出、USJの時はその結晶をオールマイトが握るという演出でしたが、今回はそれをデクが握りしめるんですよ…オールマイトが託した希望は間違いなくデクの手にあるのだと…ああ…

 

しかしオールマイトって本当チートだよね…普通に飛ぶだけでタワーの外壁が破壊されるってどういうことなの?ヘリコプターを貫通しつつ、デヴィットをしっかり助けるってどういうこと…?あの金属による触手?を見切るってどういう…あ、これはデクや爆豪たちにも言えることだわ。

 

あんだけすげーんなら、”個性”数値下がって青ざめるデヴィットの気持ち分かるわ。でも”個性”の秘密を明かすことはできないっていうオールマイトの残酷なまでの優しさも分かる。だからオールマイトは笑顔で救けることに命をかけるんだろうな。安心させるために。最後の最後でようやくデヴィットが安心するシーンでまたこみ上げてくるものが…

 

(多分今年一番真剣に観た映画じゃないかなあ、これ。)

 

おもしろかった、映画を反芻しながら書きなぐるのもおもしろかった。ああ、幸せな時間を、記憶をありがとうございます。唐突ですが、ある程度吐き出せてすっきりしたので、ここで一旦筆を置きます。整然とした内容は書けない、無理だ。