LARALUFUME様のオリジナルフレグランスワークショップに参加した話

12月某日、都内某所。

待ち合わせ場所は●1/2出口。

 

●出口ではなく、●1/2出口である。店までの最寄り地図を見るとちゃんとあるのだ。●1/2出口。気分は魔法学校に向かう少年の気分。残念ながら魔法の杖は持っていないが、●1/2出口という奇妙なものをくぐれると思うだけで、ワクワクする。

 

結論から言うと、そんな出口はなかった。地図を見る限りあるものが目の前にはなかった。●出口しかなかった。どこなんだ、1/2出口は。壁に飛び込めば良かったのだろうか。

 

そんなことを話しながら、本日の目的の店に向かった。入り口にあるスマホ除菌の機械に興味を引かれつつも、まずは本日の目的を果たさんと、一目散に向かった。(単に予約時間が迫っていただけ)

 

今日はルームフレグランスを作りに来たのである。精油を調合して、オリジナルフレグランスを作ってくださるというものだ。こちらは肌や布に直接塗布することはできず、空間にスプレーするものだそう。フレグランスと言ってもいろんな使い方があるのねえ、と勉強になるばかりである。

 

また作りたい香りのイメージに関して、具体例や写真等は見せず、自分の言葉のみで説明すること。例に倣ってSNS等では、具体例を示さず「におわせ」程度に留めるよう説明もありました。了解しました!!と威勢のいい返事をし、いざヒアリング開始。

 

どうでもいいことだけど、この店舗内にあった香油を展示する棚がものすごくシルバニアっぽくてかわいい。引き出しもたくさんあって、作業向きだねなんて友人と話しました。

 

ヒアリングでは、愛しのあの人を脳裏に思い浮かべながら、「外見からは割とフラットな印象だが、内面には厳しい部分を秘めている。普段神経を張りつめて過ごしていると思う。なので、そういう名残はありつつも、どこかリラックスできる香りにしたい」という、ものすごいボヤっとした内容を伝えました。だって、わたしの推し生活感皆無過ぎて、具体的な香りのイメージが浮かばない。最悪体臭レベルだよ。

 

こんな要領の得ない内容でも、丁寧に聞き取ってくださいました…「一本筋の通った感じを残しつつも、最後は優しい感じにまとめましょうか」。神かな?またイメージに合わせて大体の香りの分類(ウッド系、フローラル系等)を提示してくれます。この時に自分の得意な香りも確認してくれました。(私の場合、バニラなど甘い香りと、ツンと来るフローラル系以外なら大丈夫と言った感じです。)

 

そしてベースとなる香り、自分が表現したいイメージに合う香りを次々と提示してくれました。脳裏にイメージしている人を思い浮かべながらひらすら嗅ぎます。時々「ああ、これっ!これだ!」という引っかかる香りがあったらどんどん伝え、その香りに足りない部分はどんな感じかも伝えていきました。足りないピースを埋めるように、欲している香りをどんどん持って来てくれました…すごい…

 

最終的に香りの方向性は決まったのですが、どうしても「一本筋」の部分が強くなってしまい、「リラックスしている感じ、丸い感じ」が表現できず、モヤモヤしていたところ担当の方が「それでは、配合率を変えてみますね~」と言い、奥に。配合率?と首を傾げている間に強く表現したい香り、最後に持って来たい香りに合わせて配合してくれたものを持って来てくれました。

 

嗅いだ瞬間、笑ったよね。なんだこれすげえ。どうしたんだ。さっきとまったくイメージが違う。すげえ。この担当の方何者なんだい?もうやだ。最初から最後まで抜ける香りを残しつつ、最後の方は丸みのある感じにまとまってて怖い。これを表現したかったんだ…………(担当の方の話によると、ベース選びの際に省いた香りを入れたそう。混ぜることで香りの印象も変わるようなので、迷うなら最初の選択肢は多い方がいいかもしれません!)

 

担当の方への畏敬の念を覚えつつ…チャームとラッピング用紙を選びました。チャームに関しては今回イメージした方+別の人を連想するチャームをもらいました。別の人に関しては、また今度書けたらいいなあ。

 

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こちらのフレグランスワークショップは今月末までだそうで、その後は公式サイトを見てくださいとのことでした。気になる方は今のうちに行かれることをお勧めします…!本当に店員さんも丁寧な対応で、店内もとてもきれいで、いるだけで幸せになる空間です。

 

しかし特定の店舗を持たず、ワークショップを開くごとに出現するって…なかなかRPGめいていて、嫌いじゃない(笑)

 

推しの概念を追い求める生活が楽しくて仕方がないこの頃です。