僕のヒーローアカデミア ヒーローズ ライジング 感想

 

※がっつりネタバレしていますので、観賞後の方のみご覧ください!!

 

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公開日に観れなかったのは残念ですが、今日やっと観ることができました!!一言で言えば最高でした!好きなヒロアカの世界がそこにありました!!

 

ざっくり言うと、大きい事件もほぼない地域でヒーロー活動をすることになったA組のみんな。そこでは雄英やプロヒーローの庇護はなく、生徒たちだけで考えて、行動する必要がある。そんな彼らの活動に忍び寄る4つの影…

 

冒頭は島の中で活動するみんなの様子が描かれるんですけども、この時点でなんかもう泣けちゃいましたよ。みんな偉くないですか?どれだけ小さなことでも自分のやれることを全うしようと、みんな行動するんですよ。みんなの心根が優しすぎて、わたしもう(緩い涙腺)個人的に飯田くんが佐藤のお婆ちゃんを背負う時に、「マフラー部分は熱くなるので触れないようにお願いします!」とか一言断っておんぶしたのかなって思うと、もうこんないい息子さん育てたご両親に頭下げたくなる。どれだけ人間できてるの、まじ。あと怖すぎて子どもに泣かれる砂藤くんかわいそう笑

 

キャラひとりひとりの個性や性格がしっかりしてるから、短い時間でも彼らの人となりをちゃんと表現できるんだな、と感服したシーンです。個人的にこの島にいる間にファンクラブ確立してると思います、轟くんは。

 

そんなA組のみんなを遠くから心配する先生たち…もといオールマイト…色気。色香。えっすご。無理、永遠に眺めてられるから、早くBlu-rayくれ、まじ。劇場版とあってなんかいつもより作画丁寧で、色気すごくない…?どうしよう?※どうもしない

 

脱線するけど、冒頭の緑谷による説明シーンの作風良かったですよね!?普段見ないドットの使い方とか洒落てた!!好き!!!

 

そこに登場する天使たち…ほんと天使だったね?真幌ちゃんと活真くん…かわいい…かわいい…あっかわい…としか言ってない記憶。いやほんとかわいいの。すごい。各方面に拍手したい。まじもうこの2人のために映画観る価値あります。

 

真幌ちゃんに関してはお母さん早くに亡くして、そういう子が持ちやすい責任感を感じてて。活真くんもそれをちゃんと理解してて。だからある意味共依存的な状態に陥ってたと思うんです。つまり「弟を守る姉」と「姉に守られる弟」をそれぞれ演じてるという。そう考えると今回の話は真幌と活真、それぞれのオリジンでもあるのかな、と。

 

難しいかと抜きに考えても、この2人はまじ天使

 

そんな天使にも普段通りのバクゴー。普段通りだね、君は。そんな君が好きだよ。瞬間的に真幌ちゃんの個性見抜くし、さり気なく多彩だね、相変わらず。今回のバクゴーはアニメでいう仮免のあとで、デクの個性の秘密を知ったあとなので、わりとマイルドっていうか、自分の身の振り方を悟りつつある感じでしたね。知ってます?高校生ってふとした瞬間、こうやって大人顔負けの成長をする眩い時期でもあるんですよ。そんな尊い時期を映画の中に閉じ込めてくださるってほんとありがたいの極み。

 

言ってることはめちゃくちゃだけど、曲がらない。シンプルな強さがかっこいいです、バクゴー。

 

バクゴーと対照的なデク、もしも世界が世界なら、彼は保育士になって欲しい。ていうくらい2人への誠実な態度に感心しました…いい子やね、ほんと…わたしさっきからいい子いい子しか言えてなくない…?語彙力来いよ…

 

活真くんや真幌ちゃんに振り回されつつも、島の中では平和な日が続いていく。と思ったら、劇場版なんでね、安定のA組なんでね、いつも通り課題を引き寄せてきますよ!!!

 

なんやかんやあって活真くんの個性を手にしないと野望果たす以前に死んじゃうかもしれないナインを筆頭に、キメラ、マミー、スライスがやってきます。あっ個人的にキメラのビジュアルめちゃくちゃ好きです。カッコよくない?なんでヴィラン扱いすんの?絶対モフモフしたくなるような方じゃん、分かってねーなーオイって首傾げてました。※どこに喧嘩を売ってる?

 

突然の襲来にも関わらず、連絡手段断たれたにも関わらず、逃げる島民の安全第一に動き、尚且つ他の交戦中の仲間たちへ駆けつけようとするみんな…え、怖…冷静すぎない…?テキパキを指示出す飯田くんすごくない…?みんな前世の記憶持ってるよね??っていうくらい無駄がなかった…これで高校生なんだぜ…信じられるか…?全体的にヒロアカのみんなって、立派すぎませんかー…!!??あと島民が誰1人彼らを責めたりしないのもびっくりした。こんな非常事態なら「なんとかしろよ!」とか「雄英は何をしてるんだ!」とか「所詮は高校生だな!」とか暴言の一つは出てくるかな、って思ってたけど、一切ないの…みんなA組信じてる…それだけの信頼関係を培ってきたの…?ってつばさ引いた。みんなすごすぎる。※まだ戦ってもいない

 

そしていよいよヴィランのと交戦が始まるわけですが、A組のみんな島民が避難し終わるまでは自分たちも個性ぶっ放さないようにしてるんですよ…すご…後々島民がいない状況で飯田くんが「(島民もいない)今なら本気で戦える」みたいなこと言うんですけど、もうこの時点でセーブしての迎撃ですからね。できる子たち過ぎて。転生何回目?

 

個人的に1度目の迎撃では、キメラに対して轟が分かりやすく個性セーブしてたのがツボでした。君、体育祭では一切そんなことしてなかったよね、せろくん凍らせてたよね、それがすっかりマイルドになりやがって…ってニヤけてました。いいぞー!好きだー!見せ付けるように個性を使うんじゃなくて、誰かを守るために個性を使う。そんな彼の方向性が感じられる良いシーンだった。

 

天使2人を狙うナインを迎え撃つのはデクでしたが、ここで判明するナインの個性のひとつ、サーモグラフィーみたいなやつで個性の強さを測るやつあったね…ドラゴ●ボール…って思ったけど、ここだけの話。あれ便利ね。オールマイトを見たら、強すぎて存在自体不可視になりそうなイメージ。目がァ!的な。強すぎて機械がボンッてなってたのと同じように。

 

ナインの活動限界(言い方これでいいのかなw)に伴い、1度目の迎撃をやり過ごしたA組のみんなが次にやったのは炊き出し、八百万と上鳴は給電、医療行為…みんな休んで…それうちらやるから…ねえ…もう十分ヒーロー過ぎて、もうさあああああ!!!こういう描き方をするから好きなんだよ!ヒロアカ!!ちゃんと行動する、ちゃんと人の役に立つ、それに大小はないっていうのをちゃ〜んと描いてくれるの!丁寧に!!ありがとう!!ウェイウェイ!!

 

ここで判明する活真くんの個性。ついでにナインの目的も判明する。ここの活真くん、ほんと…自己犠牲精神ってヒーローの本質じゃないですか。島のみんなを守るために自分を差し出して、と言う幼子…おおい…もう十分にヒーローだよ、君も…それを阻止し、救けると宣言するデク。絶対に君ならそう言うと思った。

 

そして迎える2度目の迎撃…作戦通り動くんですけども、ほんっとみんな勇敢だね…?チンピラレベルのヴィランならまだしも島を半壊させるような実力レベルのヴィランだよ…?みんな恐怖とか絶対あるはずなのに、身を呈して後ろに控えてる多くの人々を守ろうと立ち上がる。もうそれだけで泣けるよ…

 

洞穴に誘導した常闇。常闇のターンだ!って興奮しましたね。体育祭では課題だと言われていた接近戦を克服した様子が!!かっちょいー!女の人の髪の毛を切っちゃったのにはハラハラしちゃったけど…あと、瓦礫に埋もれたあの手…I'll be b●ckのやつじゃ…とかはここだけの話…

 

キメラとの戦いはほんとすごかった…キメラのビジュアルほんと好きだなー…切島のアンブレイカブル、ほんとかっこよかった…!倒れねえ男は強えんだよ!!あと轟、それシン●ジラで観たやつや!!やめろ

 

ナインとの戦いにはデクとバクゴーが共闘で挑む。あのバクゴーが何も言わず共闘?って訝しんでたんですけどちゃんと言ってくれましたねw 自分曲げてたんだね…ww デクとバクゴーの共闘シーンは言葉では説明できない、する気がない!!観て!!!

 

ここで真幌ちゃんと活真くんの、うわあああああひたむき過ぎて!!!!活真くんの「いやだあああああ」を言った瞬間、活真くんのヒーローになりたいという願い、姉や父を守りたいという願いが現実味浴びたのかと思うと、自分の実現すべき夢となったのかと思うと、とんでもねえオリジンだな…おい…?

 

ナインの雷を避けて、ナイン追いかけてきた2人だけど、その影の功労者の描写が秀逸すぎて、笑った。ほんとごめん。でも島を半壊させるような雷を受けてピンピンしてる上鳴くん、ほんと電気の申し子だよ…強…彼の電気のキャパシティ拡大したら、大化けするかもなあ…とかぼんやり。

 

戦いの最中、デクの個性を譲渡するシーンでは、正直「先代たちわりと干渉してる来るから、ちょっと力貸してやるか!」くらいの感じだろうな…って思ってたら、やっぱりそうだった笑 それ抜きに観ても、この瞬間ワンフォーオールが2つ存在し、片方は元々持っている個性と融合させてしまった、というシチュエーションが単に滾る…滾らなくてどうするんだ…ていうくらい滾った…もう一回観よ…

 

ここでデクが「オールマイトは残り火で僕らを守ってくれた」っていうシーンがあるんだけど、もうねえ、泣ける。もうその残り火はなくて、自分らで戦うんだ、っていう決意にも聞こえて。いやもう戦ってるね。次代のヒーローとしての覚悟が定まってるね。あとはもう最高のヒーロー目指してひた走るだけだな!!!!!応援してる!!!

 

あと個性を譲渡した瞬間、デクの中ではヒーローとしての未来が潰えると思っていたわけだけど、そんな先々のことを考えず、保身にも走らず、目の前の敵を倒し、救けると決めたデク。かっけぇなあ、デク。

 

そしてあの憧れたオールマイトの個性を譲り受けたバクゴー。彼はどんな気持ちだったんだろう。オールマイトを終わらせてしまったという負い目は今でもあるのかもしれないけども、そんなオールマイトに宿っていた個性が自分の中に。もうそりゃあ戦って勝つしかねえ。勝つ以外思いつかない。だから彼は迷わずデクの提案を受け入れ、感傷に浸ることもなく、戦ったんだと思う。かっけぇなあ。バクゴー。

 

ヴィランを迎撃し、倒したみんなのもとにようやくプロヒーロー達が。みんなほんとお疲れ様…あとほんとありがとう…ありがとうみんな…ってリアルに合掌してた。隣の小学生?何回かこっち見てた。ごめんね、挙動不審のおばさんで。

 

島の復興作業をもちろん手伝い、期限が来たら、何も言わずに去る…粋だなあ…ここで真幌ちゃんと活真くんが見送りに!!!そこでデクからのメッセージを聞いた瞬間、あああこうやってヒーロー達の心は紡がれていくんだって、震えた。いつの時代にも悪や善は存在して、それぞれ対立して。悪も悪で、ポリシーがあり、彼らの望む世界を実現しようとしている。それは善も同じで。互いが互いに、そうやって価値観をぶつけ合ってきた歴史が今の社会を作ってるんだな…って。

 

でもここから先はどうなるか分からない。誰にも分からない。デクたちや死柄木たちがどんな結論を出し、どう行動していくのかは分からない。

 

だからせめて彼らが迷いながらも、自分の納得いく答えを出していけるよう、見守りたいと思った。2020年もヒロアカを応援するぞ!!!!

 

あと1回年末に観にいく予定なので、今年はヒロアカ劇場版で締められることになりそうです!今年1年、ヒロアカから本当に元気をもらいました!!みんなの笑顔に勇気づけられました!ヒーローもヴィランもそれぞれ思考や気持ちや周りとの関わりも多様だけど、どれも愛しくて、大切で。丁寧に読んでいきたい作品でした。その分体力を消耗することもありますが、その辺はうまくバランスを取りながら、楽しんでいきたいと思います!

 

2019年もお世話になりました!本当にありがとうございます!そして2020年の彼らのますますのご活躍を心より願っております!!…せめて親にはあまり心配をかけない方向で笑

 

2019.12.28